ゴー宣DOJO

BLOGブログ
高森明勅
2013.11.5 14:15

竹田恒泰氏「在日は日本の宝」の下心

竹田恒泰氏はネット上の動画で、
自らの「在日は日本の宝」発言の真意を説明している。

その要旨はー
「在日は宝ではないが宝になり得る。
宝として扱ってやれば、彼らを味方に引き入れることが出来て、
その方が得なんだ」というもの。

しかし、これほど在日の人々への甚だしい侮辱はないのではないか。

何しろ、本心では在日は「特権」まみれだし、
「宝」だなんて思っていない。

でも「国益」の為に、取り敢えず「宝」としてちやほやしてやろう。

そうすれば韓国との対立で、
彼らは祖国に背を向けて日本に靡くはず。

結局、その方が戦略的に得だ、という考え方なのだから。

在日「特権」をストレートに糾弾し、
聞くに堪えない暴言を浴びせかけるより、

外見上はともかく本質においては一層、
悪質な差別的発想と言うべきだ。

それにしても、こんな自分の手の内をペラペラ明かしても、
在日の人々を味方に出来ると、本気で考えているのか。

それ自体も随分、人を嘗めた話だ。
と言うか、韓国の悪口をさんざん言ってる奴から、
「在日は宝」なんて歯が浮くような台詞を聞かされても、
ドン引きするだけだろう、普通。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ